ガメラ対大魔獣ジャイガー (1970年)
少年映画評価 |
B |
作品総合評価 |
B- |
少年の出番 |
約90% |
お薦めポイント |
怪獣との決戦の舞台は1970年の大阪万博会場。 |
映画情報など |
1970年、公開。BD/DVD発売中。 写真は高桑勉君。 |
ガメラシリーズ第6作。1970年の大阪万博開幕(3/15)の6日後に全国公開。万博に行けない子供たちが見に行ったのでしょうか。私は大阪にいましたので、映画なんか見ないで行きましたよ。映画も見たような記憶がありますけれど。
これを書いているのは2023年。また大阪万博が近づいてきました。約50年前の熱狂は感じられません。私が年を取ったからかもしれませんけれど。万博会場を舞台にして少年が飛び回るような映画を作ったらどうでしょう。無理かなあ。せいぜいJ事務所のイケメンたちのラブロマンスくらいか...
父は万博へ小型潜水艇を出展する関係者。ヒロシは父に会場を案内して貰った。
(太陽の塔とお祭り広場が工事中。いいなぁ...こんなの見れて)
万博会場に南太平洋のウエスター島の石像を展示するための搬送が始まった。現地では大反対。ジャイガーの呪いがあると。そこへガメラも出現して妨害。責任者のウィリアム博士は毅然として搬送を強行。しかしウエスター島で怪獣ジャイガーが目覚めた。ガメラが攻撃するが負けてしまう。ジャイガーは石像を追って日本へ。
大阪湾でガメラとジャイガーが2度目の決戦。またガメラは負ける。造船所の息子ヒロシ(高桑勉)はウイリアム博士の息子トミーケリー・バリスと一緒に父の会社が作った小型潜水艇に乗って大阪湾に沈んだガメラの体内に入り、ジャイガーの卵を駆除。同時にジャイガーの弱点を発見。最後の決戦会場は大阪万博会場だ。
また小型潜水艇ですよ。昭和ガメラの少年たちは必ずと言っていいほど潜水艇に勝手に乗り込みます。今回の潜水艇は、ヒロシの父が万博に出展するために作ったものでヒロシは操縦法もマスターしていました。他人のものを盗んだのではないだけマシかな。
今回は海だけでなくガメラの体内に侵入します。2回目の戦いでジャイガーに卵を産みつけられたガメラを救うために。これは1966年のSF映画『ミクロの決死圏』を意識したものでしょうか。卵や幼獣が低周波に弱い事を発見。少年なのに大したもの。
大阪城や通天閣など大阪の街は破壊し放題。ただ万博会場を破壊してしまってはヒンシュクでしょうから、ここはうまく避けました。ヒロシを演じた高桑勉君、ルックスは普通の子ですが、よく熱演しました。トミー役のケリー・バリス君も。
ウエスター島の石像はジャイガーを封印していた。これも安易ですね。イースター島の石像モアイのパクり。でもいいじゃないですか。お子様向けのエンターテイメント映画なんですから。
ヒロシ、トミー、トミーの妹、(奥は大村崑さん)
(海洋つながりで父親たちが友人だったのでしょう)
怪獣ジャイガー出現。ガメラは大阪湾に沈んだ。
対策本部に勝手?に入り込むヒロシトミー。
万博出展予定の小型潜水艇に乗り込む2人。
(ちょっとチャチっぽいですが...)
潜水艇の中で父たちと通話するヒロシ。
(当時は夢だった携帯電話も万博に出展)
ガメラの体内に入ったヒロシとトミー。潜水艇から出て大丈夫?空気はあるの?
※後記
例によって、ガメラシリーズ全作を表にまとめました。昭和ガメラはよく似ているので、書いているうちに、どれがどれだか判らなくなってしまって...
1 |
1965 |
大怪獣ガメラ |
レビュー済み。記念すべき第1作。 |
2 |
1966 |
大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン |
第1作のレビューで少し言及。大人向け。 |
3 |
1967 |
大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス |
第1作のレビューで少し言及。再び子供向け。 |
4 |
1968 |
ガメラ対宇宙怪獣バイラス |
レビュー済み。ボースカウトの少年が潜水艇に乗って。 |
5 |
1969 |
ガメラ対大悪獣ギロン |
レビュー済み。少年2人が謎の宇宙船に乗って。 |
6 |
1970 |
ガメラ対大魔獣ジャイガー |
本作です。 |
7 |
1971 |
ガメラ対深海怪獣ジグラ |
レビュー済み。幼稚園児の男女が主役。 |
8 |
1980 |
宇宙怪獣ガメラ |
レビュー済み。前田晃一君が活躍。 |
9 |
1995 |
ガメラ 大怪獣空中決戦 |
平成ガメラ第1作。少年登場なし。レビュー予定なし。 |
10 |
1996 |
ガメラ2 レギオン襲来 |
平成ガメラ第2作。少年登場なし。レビュー予定なし。 |
11 |
1996 |
ガメラ3 邪神覚醒 |
レビュー済み。平成ガメラ第3作。男子中学生が準主役。 |
12 |
2006 |
小さき勇者たち ガメラ |
レビュー済み。最終作。富岡涼君が大熱演。傑作です。 |