2022年 青輝賞

2022年は、特筆すべき少年映画がいくつか公開されました。少年映画復興の年になるのかと期待したのですが、終わってみれば本数は少なめ。それでも嬉しい年でした。また劇場公開を前提としない、ネット配信だけの作品も増えてきて、ここに少年映画の生き残る道があるのかもしれません

なお2021年に劇場公開された作品ですが、2022年にDVDなどが発売されて鑑賞した作品も、対象として含めています。



2022年青輝賞・作品賞
サバカン SABAKAN 1980年代の長崎県を舞台に、二人の少年の冒険、友情。そして別れ。爽やかな涙を貰えました。

2022年青輝賞・少年映画ベスト7
1.サバカン SABAKAN 気を衒うようなストーリーではないのに、少年2人と一緒に冒険した気分で一杯になります。もっと大勢の方にみて欲しい。→ review
2.ぜんぶ、ボクのせい 捨てられた少年の最後の言葉が今も耳に残ります。普段の年なら間違いなく最優秀作品賞です。→ review
3.ゴーストブック おばけずかん 山崎貴監督の素晴らしい映像と、まるで欧米映画のような3人組の少年たちのビジュアル。エンターテイメントの王道作品。→ review
4.ラストサマーウォーズ 夏休み。気弱な少年が映画作りを通して成長していく。男子3人、女子3人のグループですが、主役の阿久津慶人君の存在感は大したもの。→ review
5.光を追いかけて (2021年公開作品)秋田の田舎町に転校してきた中学生が出会う不思議な少女とUFO。中川翼君がいい味を出していました。→ review
6.CUBE 一度入ったら、最後 (2021年公開作品)97年カナダ映画の日本版リメイク。中学生の田代輝君が準主役とも言える熱演で、意外な拾い物の作品でした。→ review
7.ツユクサ 過去の事件で心を病んだ中年女性。彼女の親友は何と男子小学生。中年女性と小学生が本当に対等な関係の友だち。これは新鮮で面白い作品でした。→ review

2022年青輝賞・最優秀少年俳優賞
番家 一路(ばんが いちろ) 『サバカン SABAKAN』の主演。親友に振り回されながらもしっかり成長する少年を見事に演じました。とにかく表情が豊かで素晴らしい。
原田 琥之佑(はらだ こうのすけ) 『サバカン SABAKAN』の主演。親友を振り回しながらも優しい気遣い。名優原田芳雄さんのお孫さんでイケメン。次世代の映画スター間違いなし。

2022年青輝賞・優秀少年俳優賞
白鳥晴都(しらとり はると) 『ぜんぶ、ボクのせい』の主演。最優秀少年俳優賞を3人にしようかと迷いましたが。
阿久津 慶人(あくつ けいと) 『ラストサマーウォーズ』の主演。群像劇に埋もれることなく主役としての存在感。
斎藤 汰鷹(さいとう たいよう) 『ツユクサ』の準主演。小林聡美さんに一歩も引かない小学生を熱演。
中川 翼(なかがわ つばさ) 『光を追いかけて』の主演。少年期最後の作品でしょうか。爽やかな少年役。
田代 輝(たしろ ひかる) 『CUBE 一度入ったら、最後』の準主演。人気俳優の菅田将暉さんと対等の演技。
城 桧吏(じょう かいり) 『ゴーストブック おばけずかん』の主演。演技に余裕が出来て存在感は抜群。
柴崎 楓雅(しばざき ふうが) 『ゴーストブック おばけずかん』の主演。独特のアク?の強さ。彼も存在感抜群。
サニーマックレンドン 『ゴーストブック おばけずかん』の主演。ほんわかムードメーカー役でした。

映画『ある男』の坂元愛登さんも非常に評価が高いのですが、これを書いている時点でDVD等が発売されておらず未鑑賞ですので、来年度に回します。他にも映画『それがいる森』なども。




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