2025年 青輝賞

ここ3年は「サバカン」、「怪物」、「ぼくのお日さま」と少年映画の秀作が続きました。なんと主演した少年俳優は全て日本アカデミー賞新人賞に輝きましたので、少年映画のプチ黄金時代到来かとも思っていたのですが、2025年は途切れてしまいました。それでも純粋な少年映画は数少なくなりましたが、気になる少年俳優は大勢いましたので、2026年に期待です。

※2025年の実写邦画界は映画『国宝』が席巻しました。少年時代を演じた黒川想矢君、越山敬達君も熱演でしたが、年齢的なものを考えて少年映画のカテゴリーから外しました。でも後世に残る素晴らしい作品だと思っています。



2025年青輝賞・作品賞
光る川 許されない愛。悲恋の男女の物語ですが、その愛を時間を超えて成就させたのはまだ幼い少年。静かで心に染み入る秀作です。

2025年青輝賞・少年映画ベストテン
1.光る川 ロミオとジュリエットのような悲恋がメインに見えますが、物語を通しての主役は幼い少年だと私は思っています。→ review
2.僕のなかのブラウニー 幼くして亡くなった妹。死んだのではなく妖精ブラウニーに連れ去られたんだと信じる少年。その願望は現実の前に崩れてしまう。相馬雄太監督初の商業映画。→ review
3.ちくわっちゃ! 山口県の蓋井島を舞台にした地元映画なのですが、少年の心情を美しく描いた作品。40分ほどの短編なのが勿体ない。→ review
4.ふつうの子ども 子どもたちの正義感。純粋なゆえに暴走してしまう。一歩間違えば連合赤軍。とにかく嶋田鉄太君の存在に助けられた作品。→ review
5.海辺へ行く道 変な芸術家が集まる瀬戸内海の島。島の中学の美術部員たちの存在感が際立つ。しかし余計な登場人物やエピソードが多すぎるのが残念。→ review
6.くまをまつ レズビアンである叔母に預けられた幼い少年の夏休み。村に伝わる伝説が幻影になって少年の前に現れる。ほんの少し成長した少年の静かなお話。→ review
7.花まんま 幼い妹には前世の記憶があった。幼い兄は妹のお願いを聞いて前世の家族の家へ連れていく。しかし妹を守らなければならない。小さな少年の肩には...→ review
8.港のひかり 両親を亡くした盲目の少年。預けられた親戚からは虐待を受ける。元ヤクザの男性がそんな少年をみかねて世話を。二人の間に深い絆が生まれた。→ review
9.ウチの宇宙は三角形 母が変な思想にのめり込んだ。世界は破滅するらしい。息子は勉強して母の間違いを知った。しかし母を憎む事はできない。数分の短編なのに切ない。→ review
10.oppo 居眠りから目覚めると教室は海の中にあった。誰も信じない。ただ一人信じてくれた少年と二人で海の中を進んだ先には...短編ファンタジー。→ review

次点(佳作3作品)「兄を持ち運べるサイズに」、「男神」、「惑星ラブソング」



2025年青輝賞・最優秀少年俳優賞
有山 実俊(ありやま さねとし) 『光る川』の主演の一人。幼いながら昭和と明治頃の二人の少年を演じました。家族を救い、恋人たちを救う大活躍。今年は迷いましたが、ダークホースの彼に決定。

2025年青輝賞・優秀少年俳優賞(11名)
嶋田 鉄太(しまだ てった) 『ふつうの子ども』主演。子役とは思えない抜群の個性。今後どんなに化けるか楽しみ。
平野 絢規(ひらの あやき) 『僕のなかのブラウニー』主演。これからの成長株。いい俳優さんになる予感。
井伊 巧(いい たくみ) 『ちくわっちゃ!』主演。ミュージカルで培った表現力。素晴らしいイケメン子役。
原田 琥之佑(はらだ こうのすけ) 『海辺へ行く道』主演。実力十分なのに、今一つ役不足の感。将来は問題なし。
田村 塁希(たむら るいき) 『花まんま』準主演。妹を守る健気な演技に涙。この作品を機にもう一段の飛躍を。
渋谷 いる太(しぶや いるた) 『くまをまつ』主演の一人。幻影の中をさまよう少年。静かな演技が印象に残る。
味元 耀大(みもと ようた) 『ふつうの子ども』『兄を持ち運べるサイズに』準主演。将来が楽しみな俳優。
尾上 眞秀(おのえ まほろ) 『港のひかり』主演の一人。盲目の少年役。消え入りそうな声。さすがは歌舞伎役者。
田中 大智(たなか だいち) 『ウチの宇宙は三角形』主演。精神が壊れていく母。その対応に揺れる少年役を熱演。
佐々木 直輝(ささき なおき) 『oppo』主演。気づいたら教室は海の底。信じて貰えない少年役を熱演。
潤浩(ゆんほ) 『#真相をお話しします』準主演。Mrs. GREEN APPLE 大森元貴さんの少年時代役。

次点は敢闘賞の7名。
西川諄(惑星ラブソング)、塚尾桜雅(男神)、中須翔真(海辺へ行く道)、中里歩(oppo)、
柊吾(#真相をお話しします)、小谷興会(#真相をお話しします)、松本悠希(ちくわっちゃ!)




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